- 夏休み後半に行くにつれて子どもの様子がおかしい
- 夏休み明けに子どもが「学校に行きたくない!」と言い出した
- 9月以降子どもが登校できるか不安で仕方がない
夏休み明けに我が子が「学校にいきたくない!」と言い出して、悩んでいる保護者の方々がたくさんいらっしゃいます。一度不登校ぐせがついてしまい、適切な対応を怠ってしまうと、登校することが困難になってしまうことがよくあります。
私は最新の教育に関する論文やネット記事や教育書を20冊以上読んで教育現場で実践してきました。子どもが主体的に人生を切り拓いていくためにやれることは全てやってきた自信があります。
そこでこの記事では、小学生が夏休み明けに「学校に行きたくない!」と言い出す原因と対応を令和3年度文部科学省出典のデータを基に解説していきたいと思います。
この記事を読めば、子どもが「学校に行きたくない!」と言い出す原因と大人や周りの人に何を求めているのかがわかり、対処法を知ることができます。
結論
夏休み明けに「学校に行きたくない」と子どもが言い出す原因
第1位:先生のこと
第2位:身体の不調
第3位:生活リズムの乱れ
大人や周りの人に何を求めているのか
・学校に戻りやすい対応第1位:友だちからの声掛け
・嫌だと思う対応第1位:先生の家庭訪問
夏休み明けに出席をしない子どもが多い
夏休み明けの9月以降、出席をしない傾向が他の月と比べて多いです。不登校になってしまうとしばらくの間学校に行かなくなってしまいます。
令和3年10月の不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(文部科学省)(昨年度に不登校だった小学6年生及び保護者を対象にしたアンケート結果)によると約4割近くの児童が全く、ほとんど学校にいっていないことがわかります。
結果から、不登校になってしまうと、夏休み以降学校に行きづらくなるということがわかります。
夏休み明けに「学校に行きたくない」と子どもが言い出す原因
子どもの気持ちを理解してあげることが非常に大切です。まずは、夏休み明けに「学校に行きたくない」と子どもが言い出す原因上位3つを理解しましょう。
出典:不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(文部科学省)
第1位:先生のこと(先生と合わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど)
第1位は先生のこと(29.7%)でした。子どもと先生の関係が良好ではないと、「先生に合うと嫌な気持ちになっちゃう」「先生に怒られるのが怖い」「先生に痛いことされた」と感じてしまい、学校に行きづらくなってしまいます。
第2位:身体の不調(学校に行こうとするとおなかが痛くなったなど)
第2位は身体の不調(26.5%)でした。夏休みを機に不登校になる場合、身体の不調を訴える児童が現れます。学校に通っている間は、周りの期待に応えるために無理に学校に通っている可能性があります。夏休みを経験したことで緊張から開放され、疲れていたことを自覚してしまうのです。
第3位:生活リズムの乱れ(朝起きられなかったなど)
第3位は生活リズムの乱れ(25.7%)でした。夏休み中は朝どれだけ遅くおきたとしても学校に遅刻することはありません。したがって、夜遅くまでゲームをしたり遊んだりしてしまいます。そうするといざ夏休みが明けたときに、学校生活に適応することが難しくなってしまうのです。
小学生の子どもが学校に戻りやすいと思う対応
第1位は友達からの声掛け(17.1%)でした(特になし(57.1%)を除く)。友達から「学校に来てほしい」と声をかけてもらうことで、自己有用感を感じることができます。大人も仕事で必要とされていると応えたくなるように、子どもも学校で必要とされていると応えたくなります。
第2位は個別に勉強を教えてもらえること(10.7%)、第3位は家族からの声掛け(8.3%)でした。つまり、全体の19%は保護者の働きかけによって学校に戻りやすくなるということです。我が子に友達がいないと悩んでいる方も、まずは子どもと向き合って優しく話を聞いてあげることが大事です。
出典:不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(文部科学省)
小学生の子どもが嫌だと思う対応
第1位は先生の家庭訪問(12.6%)でした(無回答(81.6%)を除く)。先生に家庭訪問をされることで、学校にいかなければならないプレッシャーがかかってしまうのだと考えられます。先生が原因で学校に行けないと考えている子どもにとって家庭訪問は負担を大きくさせる原因になりえます。
家庭訪問によって子どもが学校に行きたいと思えることはもちろんありますが、子どもと家庭訪問をしてもよいのかじっくり話し合うことが大切です。なぜなら、子どもの負担になっていたら、逆効果だからです。
出典:不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(文部科学省)
不登校を悪いことだと子どもに思わせないことが大切
我が子が不登校になると心配になってしまいますよね。そして行動に現れてしまうときがあります。しかし、親の心配な気持ちが子どもに伝わってしまうと子どもはそれ以上に心配を感じてしまいます。
表を見ていただくと、6割以上の子どもが学校を休んでいるとき心に余裕が生まれていることがわかります。学校を休んでいるときは、心の充電期間と捉えてあげるようにしましょう。私たち大人も疲れ切っているときは休むことが大切です。休むことで心に余裕が生まれ、再び学校や仕事に行くことができるのです。
出典:不登校児童生徒の実態把握に関する調査報告書(文部科学省)
まとめ
今回は夏休み明けに「学校に行きたくない」と子どもが言い出す原因と対応の善し悪しについて書かせていただきました。
夏休み明けは不登校になりやすい時期です。我が子が不登校になりそうだと感じるのであれば、今回紹介した1位〜3位の原因を基にお子さんと話し合ってみましょう。もうすでに不登校になってしまっているのであれば、不登校は悪いことだと思うのではなく、子どもと向き合って話し合う良い機会だと捉えましょう。その際に学校に戻りやすくなる対応や嫌な対応を参考にしていただける良いです。
不登校期間は子どもと向き合って話し合うための良い機会です!
コメント