主体的という言葉を聞くと、「これを進んでやるぞ!」と常に思っていないといけないと考えてしまう人がいます。確かに、辞書を引いてみると、
”主体的とは自分自身の意志や考えに基づいて行動する様子を表す言葉である。自己の意識や判断により、自発的に物事を進める状況を指す。”(引用:weblio辞書https://www.weblio.jp/content/%E4%B8%BB%E4%BD%93%E7%9A%84)
とあり、意志や考えに基づいてとあるので、そのように解釈してもおかしくありません。しかし、私は「これを進んでやるぞ!」と常に思う必要はないと考えます。なぜなら、人には気分の浮き沈みが必ずあるからです。例えば、勉強を例にとってみましょう。新しいことを学ぶ最初のときはやる気に満ち溢れていて、もっと勉強したいと思うかもしれません。しかし、学ぶことが難しくなっていったり、何度も勉強をしていると次第にやる気が無くなってくる経験はなかったですか?それでもみなさんは、行きたい学校にいくために勉強を続けていたと思います。
主体的とは、自分の目標に向かって、気分がいいときも悪いときも自律して取り組んでいく姿だと考えています。そして、主体的になれる方法は目標を設定して、自律して取り組むことに限ると思います。ポイントは行動を目標にすることです。良い例と悪い例を紹介します。
良い例◯
- 目標:腕立て伏せ15回、腹筋15回、スクワット15回それぞれ3セットを毎日やる
- 目標:理解をしながら毎日読書を10分以上する
- 目標:毎日ブログを更新する
悪い例☓
- 目標:ボディービルの大会に出場する
- 目標:仕事に役立つスキルを手に入れる
- 目標:ブログで収益をえる
この目標の設定の仕方には賛否両論が出ると思います。しかし、良い例と悪い例を比べてみて、どちらがやることが理解しやすいでしょうか?良い例は具体的な行動を目標にすることによって、目標のハードルを下げています。悪い例は抽象的な行動を目標にしており、何をすればよいのか具体的にはわかりません。
この目標の設定の仕方は子どもたちにも言えます。例えば、1と2の目標の書き方でどちらがやることが理解しやすいか考えてみてください。
- クラスの全員が教科書p65〜p67の問題を全問正解する
- 表とグラフを使って、休日の過ごし方をわかりやすくあらわす
1と2のめあてはどちらがやることが理解しやすいでしょうか?1番はp65〜67の全ての問題に◯がつけばよいのでわかりやすいです。一方2番は”わかりやすくあらわす”という文言が非常に抽象的で児童は何をすればよいのかがわかりません。
主体的になるためには目標を設定する必要があります。目標を設定するときのポイントは、具体的な行動と目標を一致させることです。そうすることによって、何をすればよいのかがわかり、主体的に行動しやすくなります。ぜひ実践してみてくださいね。本日はここまでです。今日も最高の1日にしていきましょう。
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