いじめを未然防止する活動を学級の中で取り入れたい。我が子がいじめをしない、いじめられる側になっても立ち上がることができる力をつけさせたい。と考えている方はいらっしゃるのではないでしょうか?自分で決定する力を身につけることによって、いじめを未然防止することができるようになります。
学校では、「いじめは絶対にしてはいけないこと」と事あるごとに教えられています。したがって、いじめをしてはいけないと子どもたちもわかっているはずです。しかし、どうしていじめはなくならないのでしょうか?それは、自分で決定する力が十分に身についていないことが考えられます。この力は、やりたくないことはやらないなどといった、いじめに巻き込まれそうになったときに自分を防いだり、暴力を振るわれそうになったときにきっぱりと拒否したりするための土台になる力です。大人の声掛けだけではどうしてもいじめは起こってしまいます。自分で決定する力を身に着けることで、大人の声かけは効果を発揮するのです。
今回は自分で決定する力をどのように子どもたちに身に着けさせていくのかを書いていきたいと思います。今回書かせていただく記事は今までに紹介した力を身に着けた前提で取り組んでほしい方法です。まだ、読んでいないよという方はぜひ過去の記事を読んでみてください。
自分で決定する力を身につけるための方法
それでは、自分で決定する力を身につけるための方法について書いていきたいと思います。この方法は学級でも家庭でも取り組みやすい方法ですのでぜひ参考にしてみてください。
自己理解をさらに深めよう
自己理解をさらに深めましょう。自己理解を深めることによって、自分が今、どうしたいのか、何を考えているのか、どんな気持ちでいるのかがわかります。これらの要素がわからなければ、他人軸で物事を考えてしまい、自己決定をすることは難しいです。まずは自己理解を徹底するためにも、子どもに1冊の日記帳を与えて、その日にあった出来事とその時の気持ちや身体の状態などを記録させるようにしましょう。自己理解を深めることができるはずです。
小さなことでも自分で決定する場を与えよう
今日自分が着る服だったり、読みたい本だったり、勉強したい教科だったりを子ども自身で決定させる習慣をつけるようにしましょう。毎回子どもの決定を大人が決めていたら自己決定をする力を子どもに身につけさせることはできません。ですので、小さなことでも子どもに決めさせる習慣をつけるようにしましょう。注意点が1つあります。それは子どもの欲求と自己決定を混同してしまうことです。例えば、勉強をしたくないから遊びに行くといったことです。これは自己決定ではなくわがままです。自己決定になっているか、わがままになっているか常日頃から大人が見ていく必要があります。
考える時間を十分に与えよう
大人は子どもに失敗をさせたくないから、どうしても正しい道を子どもに示したくなってしまいます。しかし、これは自己決定を育むうえでかえって逆効果です。なぜなら、子どもは毎回大人がやることを考えてくれるから、考えなくてもよいという悪い習慣が身についてしまうからです。ですので、自己決定を育むためにはたとえ、大人の目から今の子どもの考えていることが間違っていたとしても、見守ってあげることが必要不可欠です。その見守りによって、子どもは間違っていたと自分で判断して、新しい考え方に発展していき、ゆくゆくは自己決定をすることができるようになるのです。
まとめ
いかがでしたか?本日は自己決定をするための方法について書かせていただきました。自己決定をする力はいじめを否定したりいじめを受けてもきっぱりと拒否したりする力に繋がります。毎日の習慣に取り入れれば身に着けさせることはできると思いますので、ぜひ実践してみてくださいね。本日はここまでです。今日も最高の1日にしていきましょう!
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