主体的に考えて幸せな未来を切り拓いていくことができるこどもを育成することが本ブログの最終目的です。
どうすれば主体的に学ぶこどもを育成することができるのか?私の永遠の課題です。この記事を読んでいる方も主体的に考えるこどもを育てたいと思っていらっしゃる方がいるのではないでしょうか?
そこで今回は主体的な学びに近い概念である生徒エージェンシーについて紹介します。実は生徒エージェンシーは私の卒業研究です(笑)
生徒エージェンシーを学ぶことで主体的に考えて幸せな未来を切り拓いていくことができるこどもを育成する目的に近づくことができると思います。
この記事からわかること
- 生徒エージェンシーの概念
- 生徒エージェンシーの定義
結論
- 生徒が自分の人生や周りの世界に対してポジティブな影響を与えうる能力と意志を持っている
- 変革を起こすために目標を設定し、振り返りながら責任ある行動を取る能力
生徒エージェンシーの概念
生徒が自分の人生や周りの世界に対してポジティブな影響を与えうる能力と意志を持っている
OECD
OECDは生徒エージェンシーの概念を以上のように述べています。
自分の人生、周りの世界、ポジティブな影響について私なりの解釈を述べていこうと思います。
自分の人生
ほとんどのこどもは真剣に自分の人生について考えることはないと思います。私も小中高のときは真剣に自分の人生について考えてこなかったです。
その原因としては、自分の人生を考えなくても生きていける安心・安全な環境があったからだと思います。安心・安全は良くも悪くも考える機会を奪ってしまうと思います。
だからといって、安心・安全を捨てて危険な場所に飛び込めと言っているわけではありません。安心・安全の中でも自分の人生について考える方法はあります。
マインドマップなどを使用することによって、自分の幸せや自分の嫌なことなどを洗い出していきましょう。そうすることで、自分の人生を深く考えることが出来ます。
マインドマップについては別の記事で書いていこうと思います。
周りの世界
周りの世界とはこどもたちから見るとクラス、家族、地域の人々、習い事、ネットの友達などでしょうか?
周りの世界は大人になるにつれて広がっていくように思えますが、広がる人もいれば広がらない人もいます。
なぜなら、成長していくにつれて今まで関わってきた人たちと関わらなくなることがあるからです。昔の友だちと疎遠になっている方はいるのではないでしょうか?
周りの世界が広いから良いとか狭いから良くないというわけではありません。周りの世界が狭いからこそ親密な関係を構築することができるからです。
自分がどのような人たちと関わって生きているのか、こどもたちに考えさせたいと思います。
ポジティブな影響
ポジティブな影響とは、相手の人生をトータルで幸せに導く影響を指していると考えます。
一般的にポジティブな影響とは相手に優しくしたり、相手が求めているものを提供したり、相手の役に立ったり等が挙げられるのではないでしょうか?
しかし、それらは長期的にみて本当に相手の人生を幸せにしているのでしょうか?対処療法のようになってはいないでしょうか?
今、目の前の相手を喜ばせるために、ポジティブなことをするのではなく、時には厳しく叱ることで真の意味でポジティブな影響を与えていきたいです。
生徒エージェンシーの定義
変革を起こすために目標を設定し、振り返りながら責任ある行動をとる能力
OECD
OECDは生徒エージェンシーの定義を以上のように述べています。
変革を起こすために目標を設定する、振り返り、責任ある行動をとるについて私なりの解釈を述べていこうと思います。
変革を起こすために目標を設定する
変革を起こすために目標を設定する行為は主体的な態度そのもののように感じますね。
変革を起こすために目標を設定するこどもを育てるためには、普段の授業からこどもに目標を持つように習慣化させることが必要になると思います。
「算数の〇〇の問題を解けるようになる」という目標はもちろん良いですが、「友達の話をしっかりと聞く」だったり「積極的に発言する」ということも立派な目標になると思います。
目標を設定することは、勉強が得意なこどもも不得意なこどもも全員ができることなので、こどもたちに目標を設定する習慣をつけさせるために努力していきます。
振り返り
振り返りと聞くとプリントの振り返り欄に今日の授業の感想を書くことだと思う方がいるのではないでしょうか。
しかし、本来、振り返りは目標を達成するための現状を分析する手段だと考えます。
なぜなら、振り返りは正しく使うことによって、目標を効率よく達成することができからです。
私はリフティング100回を達成するためにリフティング練習をする回数を増やしました。しかし、いくら練習してもリフティングの回数は100回に届かなかったです。
しかし、自分の練習の様子を振り返ってみたところ自己流で練習していたことに気づきました。そこで、YouTubeを使ってリフティングの練習方法などを検索し、それを実践してみたところ、リフティング100回を達成することが出来ました。
以上のように振り返りは目標を達成に向けて現状を分析するために使うということがわかりました。
私達が振り返りが必要になるような課題をこども達に与えていくことによって真の意味での振り返りを行うことができると思います。
責任ある行動をとる
責任という言葉はあまり良いイメージはないですよね(笑)みんな責任は取りたくないと思います。しかし、責任を取ることによって自分の人生を豊かに過ごす事ができると考えます。
なぜなら、責任を取ることによって、主体的に生きることが可能になるからです。責任から逃れるように生きていては、常に人のせいにしたり、周りに流されて生活することになるでしょう。一時的には楽かもしれません。しかし、人生をトータルで振り返ったときに、責任を取った人生と責任を取らなかった人生どちらが有意義に生きることができるでしょうか?
例えば、「〇〇さんがこう言ってたからやったのに、話と違うじゃないか!責任を取れ!」というのと「〇〇さんがこう言ってたけど、話と違っていたな、〇〇さんの意見に従う選択をしたのは自分だからこれからは、よく調べてから選択するようにしよう」
いかがでしたか?前者よりも後者の方が次に活かせるのではないでしょうか?
こどもたちにも後者のような考えを持ってほしいと思っています。そうすることで、主体的に考えて幸せな未来を切り拓いていくこどもたちを育てることができると考えます。
まとめ
今回は生徒エージェンシーの概要と定義について私なりの解釈でほりさげました。生徒エージェンシーについて深く考えることによって主体的に生きるこどもを育成するヒントを得ることができると思います。教員として働きだしてからも積極的に主体的に生きるこどもを育てるにはどうすればよいのか考えていきたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。
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