こどもを深く理解するために

考え方

「どうして、こんなこともできないのか?」とこどもに対して思う方はいるのではないでしょうか?

一生懸命説明してもできなくてイライラしてしまうという方もいらっしゃると思います。

これらの悩みを解決する一つの方法として挫折をたくさん経験するということが挙げられます。

私も、挫折を経験するまでは、塾の生徒や部活動に参加している児童に対してそのような感情を抱くことがありました。

しかし、挫折を経験してから、できないこどもに対して心の底から応援する気持ちや、できないこどもの長所を見つけて教えてあげよう。と思うようになりました。

「どうして、こんなこともできないのか?」と考える気持ちを、応援する気持ちや長所を見つけてあげようと考える気持ちに昇華することで、自分にとってもこどもにとってもメリットがあります。

この記事からわかること

  • 筆者がどのような挫折を経験したのか
  • 挫折を経験したことでどうなったのか
  • 挫折を経験するための3つの条件

結論が長くなるので今回は省略します。

筆者が経験した挫折

挫折1:チームの練習をストップさせてしまう

私は小中サッカー部に所属していたのですが、高校は科学部に所属していました。そして大学生になったとき、運動がしたい!新しいことに挑戦したい!絶対に途中でやめない!本気でやりたい!という思いだけで、体験入部も一度しかしていないフットサル部に入部することにしました。フットサルを本気でやるために、眼鏡からコンタクトに変えました。

先輩や同期はサッカー経験者で本当にうまかったです。フォーメーションもすぐに理解することができていてすごい!と思いました。

フットサルはチームスポーツなので、個人で行う練習よりもチームで行う練習がメインでした。私もチームメンバーなのでその練習に参加していました。

練習メニューはパスを繋いでゴールにいれるという至ってシンプルな練習なのですが、私にとってはハードルが高く、私の番になると毎回練習の流れを止めてしまうという事態が発生してしまいました。

練習の流れがストップしてしまう状況にチームメンバーも監督もイライラしていたと思います。私の番がまわってきたときに、私とペアになるはずだったあるチームメンバーは並んでいる後ろの人と交代していたり、監督も「この練習は一回(筆者)は抜けておこうか」と言ったりと私自身かなり辛かったことを今でも覚えています。

断っておきますが、チームメンバーも監督も本当にいい人たちで今でもたまに会ってフットサルをしたり、ご飯に行ったりしています。振り返ってみると最高の思い出でした。

挫折2:私のミスで逆転負けしてしまう

他校と練習試合をする機会が何度かありました。フットサルは5対5で行うスポーツです。ですので人数が少ない分、ミスをするとカバーが効きづらい性質があります。

練習試合は私も参加していました。しかし、私は個人でボールを扱う技術が乏しいので、私にボールがまわってくると何度もミスを繰り返してしまいます。

ミスをするとカバーが効きづらいので、私が原因で失点してしまいます。

そうすると、次第にチームメンバーも私にパスを回さなくなります。

私は毎回の練習試合が怖く感じました。練習試合をするくらいなら、走ったり、筋トレしたりするほうがまだましだと思うことがありました。

私は本当にこのチームにいてもいいのか?と考えるようになっていったのです。

挫折3:私だけ後輩と同じチーム

月日が経過して私も大学2年生になりました。後輩が入部してくる時期です。ありがたいことに、フットサル部には十数人の後輩が入部してくれました。

そして、何ヶ月か後輩と一緒に練習をしていきました。センスのある後輩はどんどん力をつけて私達と同じ代のメンバーと練習したり、練習試合に参加したりするようになりました。

私も頑張らなければいけないと思いました。しかし、現実はそう甘くはなかったです。大学の部活はより勝負の世界に近いので、実力がないものは上のチームに行くことはできません。反対に実力のある選手はどんどん上へと上り詰めていきます。

私は実力がなかったので上のチームにいくことはできませんでした。上のチームにいくどころか、後輩と同じチームで活動することになったのです。しかも、同期の中で後輩のチームで活動しているのは、しばらくのあいだ、私のみだったので、その間はかなり心にきていたと思います。

家に帰って練習したり、先輩や同期や監督に聞いた練習を実行したりしても上達しない。

本来は、練習で学んだことを次に活かしたり、どうすれば上手くいくのかを考えることが大切であるにも関わらず、私自身のだめなところを挙げていったり、とりあえず頑張っている姿勢を見せようといった本質とは違う方向に走っていったのです。

挫折を経験したことでどうなったのか

よく、「私は挫折をこのようにして乗り越えました!」といった、挫折を乗り越えたサクセスストーリーが紹介されると思います。

しかし、私は挫折は乗り越えなくてもいいんじゃないかなと思います。挫折を乗り越えることが大切なのではなく、挫折を乗り越えるために行動したことやそのとき感じていた心情を大切にしていくべきだと考えます。

先ほど紹介した挫折はどれも乗り越えることができませんでした。

しかし、監督や先輩や同期や後輩から教えていただいた、体の使い方だったり、ストレッチの方法だったり、考え方だったり、ボールの持ち方だったり、ポジションの役割だったりを少しでも理解するために行動したことや、辛くて苦しいフットサルに何としてもかじりついていくためにYouTubeやネットの記事を見て勉強した経験や本質とは違う方向に練習をして、自分の頑張りを正当化した経験や、私のミスで逆転負けしたときの絶望感や、私だけ後輩と同じチームでの練習によるやるせない気持ちや、後輩と同じチームだからこそ積極的に後輩とコミュニケーションを図っていった経験は間違いなく自分のためになったと思っています。

それでは具体的にどのように自分のためになったのか?

バイトで関わるこどもたちへの見方が大きく変わりました。今までは「どうしてこんなこともできないんだろう」と思ってしまうことが正直ありましたが、今では心の底から応援する気持ちや、その子の長所を見つけてあげよう。短所と思っていることも見方を変えれば長所になることを伝えてあげよう。と本気で考えられるようになりました。また、人に優しくできるようになりました。

挫折を経験するための3つの条件

自分から進んで「私は挫折を経験したいです!」と思う人は少ないと思います(笑)

挫折を経験するためには3つの条件が必要だと考えています

  1. 周囲が自分よりも優れている
  2. 自分が本気で取り組んでいる
  3. 達成困難な目標

他にも団体で行うものであればあるほど、強烈に挫折を味わうことができます。

挫折を経験してみたい!と思う方は参考にしてみると良いと思います。

まとめ

いかがでしたか?今回は挫折を経験することでこども理解を促進することができることを紹介しました。挫折はその時が一番つらいです。しかし、後から振り返ってみると、人生に彩りを与えてくれた素晴らしい経験だったと思います。私も今振り返ってみたら、フットサルに挑戦していてよかったと心から思っています。意図的に挫折を経験するのは難しいと思いますが、挫折を経験するための3つの条件を参考にして、是非チャレンジしてもらえるとよいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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